今回ご紹介するのは、古くからお付き合いのある横浜文明堂様の事例です。
横浜文明堂様といえば、みんなが大好きなおいしいカステラのブランドとして広く知られています。
今回、横浜文明堂様から新商品である「極上金かすてら1S」の商品パッケージについてご相談いただきました。
ニーズに応えた新商品は個包装のカステラ
「極上金かすてら」は東都紙器の社員の間でも大人気のお菓子。しっとりとした繊細な食感と和三盆糖のコクのある甘さは絶品です。
もともとの「カステラ」は1斤用サイズの「棹物(さおもの)」が基本的な大きさの和菓子です。「羊羹」や「ういろう」も同様の形状のものが販売されています。
ちなみにロングセラーとなっている棹物の「極上金かすてら(P)」、姉妹品の「極上金かすてら(Z)」についても東都紙器が商品パッケージの製作を担当しています。従来品の事例についてはこちらをご覧ください。>>弊社社長が普段からお客様とのお付き合いを大事にしている理由
一般的にカステラはお中元・お歳暮のギフト、敬老の日や卒業祝い、返礼品などに利用されてきました。
しかし最近では核家族化が進み、単身者が増加したことから棹物のカステラをいただいても食べきれないというご家庭も増えています。
そこで横浜文明堂様ではカステラをスライスし個包装した商品を販売することにしました。
個包装であれば、気軽に食べることができるだけなく、1個ずつ周りの人に配ることもできます。
「両サイド貼り」の組立箱で作業時間を短縮!
今まではキャラメル箱を斜め半分に分割したデザインでしたが、新商品は中敷き、身箱、フタ箱で構成される組立箱を提案しました。
また今回設計で特に考慮した部分が二点あります。
一点目はお客様がフタを開けた際にいかに見栄え良く見えるかという点です。
中身の商品が暴れず斜めにきちんと整列されている状態を保持できる設計にしました。
二点目は箱そのものの組み立てやすさです。
このような組立箱は、お客様から注文が来た都度、店舗にいるスタッフの方が組み立てて、個包装の商品を詰め合わせるのが通例です。
店舗ではスペースの制約があるため、予め組み立てることができないケースが多いのだそうです。
今まで個包装の商品を発売していなかったのは、様々な労力がかさむことが背景にありました。
そこで、東都紙器では組立箱の組み立て作業を省力化する提案を行いました。
通常の組立箱は、4方向から折りこんで組み立てるため、時間がかかってしまいます。
組立箱を手作業で組み立てると、折り曲げる回数はなんと12回!大変な作業です。
そこで今回はできる限り組み立て作業を少なくするよう工夫しました。
- 長手面の「両サイド貼り」により組立作業の一部を省略
組立箱を展開した状態で納品しますが、今回は箱の長手面を機械で折って貼り付ける「両サイド貼り」にしました。写真の左が通常納品する形態で、右が両サイド貼りです。これにより長手面については起こすだけの作業となります。
- 短手面はワンタッチで固定可能に
短手面については組み立てた際、パチッとワンタッチでロックがかかるようにしました。
短手面を箱の内側に折りこむとワンタッチで固定できます。
ポイントは左右についているツメです。これを長手面のくぼみに差し込むと
簡単に固定できます。
組立箱のトータルプロデュースは東都紙器へお任せください!
新商品の「極上金かすてら1S」については、10個入り、15個入りの2種類の箱を開発しました。
限定エリアでの販売なのですが、発売後、常に完売状態とのことで、社員一同、大変喜んでいます。
東都紙器では、商品パッケージのデザインや紙質、色のご提案だけでなく、組立を簡素化する構成や詰め合わせ商品を固定する中敷きの仕組みなど、商品の特性やお客様のニーズに合わせてご提案します。
商品パッケージ企画をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。