時々東都紙器にも「簡易箱を作っていませんか?」という問い合わせがきます。
先代の社長の時代は、簡易箱が主流でした。
雑貨やボタンを入れて保管するのに便利なため、今でも店頭で見かけることがあります。
今では簡易箱を作れる紙箱メーカーはとても少なくなっており、製作する会社をお探しの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は根強い人気の簡易箱についてご紹介したいと思います。
簡易箱(機械箱)とは?
簡易箱(機械箱)とは、ボール紙の四隅を針金などで留めた箱のことです。
ボール紙を裁断し、筋押し機で筋をつけて折り目をつけ、ホッチキス止めのように針金などで四隅を留めます。
ボール紙は0.6㎜以上の厚さのある用紙も製作可能です。
作りはシンプルですが耐久性があるため、医療機器の部品や電子部品の収納等に使われることが多いです。
かぶせ蓋のため、フタの方が身箱よりも紙材の面積が大きいように思いますが、実は大きさは一緒です。
筋をつける際に、筋の位置を変えることで、身箱とフタとで大きさを変えています。
箱の深さを変えることも可能です。
簡易箱のメリット・デメリット
簡易箱のメリットをご紹介します。
- コストが抑えられる
箱の展開図が必要ないため、抜型代と貼加工代が必要なくなります。そのため一般的な紙箱よりもコストを大幅に抑えることができます。 - 耐久性・強度がある
厚手のボール紙で製作するため、耐久性・強度があり、商品を保護または保管するのに向いています。重量のある商品もセットできます。
一方でデメリットもあります。
- 製作する会社が少なくなっている
以前は主流だった簡易箱も、グルアーの普及により機能性・デザイン性の高い紙箱が製作されるようになりました。そのため、簡易箱を取り扱う会社はかなり少なくなっています。四隅を針金で留める機械は販売を中止しており、中古でしか手に入らないというのも扱う会社が少ない要因のひとつだと思います。 - 大ロットに向いていない
大量生産の場合、抜型を起こした方がコストメリットがあります。簡易箱のロットは100個~1000個が目安です。
簡易箱をお探しのお客様、ご相談ください!
東都紙器では、パートナー会社とともに簡易箱の製作に取り組んでいます。
こちらの動画が、製作の様子です。まさに職人芸!これだけのスピードで生産できる職人さんは、なかなかいないと思います。
簡易箱がほしいけれど製作する紙箱メーカーが見つからないという方は、ぜひ一度ご相談ください。