今回ご紹介するのは、ドーナツを詰め合わせて入れる商品パッケージです。
こちらは池袋東口にあるドーナツ&セレクトショップ「OLD」様のドーナツボックスです。
ポップな色使いとアメリカンレトロなキャラクターが印象的です。
お店の一番のおすすめは「OLD生ドーナツ」。低温で12時間、生地を熟成させることで余分な油が落ち、味がぎゅっと凝縮されます。
ふわふわモチモチの食感がたまらない美味しさです!
今回、ホームページからご依頼いただいた案件は、袋に入ったドーナツを詰め合わせるボックスについてのことでした。
第一号店をオープンする門出を祝うパッケージなので、ぜひ関わらせていただきたいと思い、パッケージをご提案することになりました。
詰め合わせをセットする紙箱に必要な底板
今回のドーナツボックスで工夫したのが、ワンタッチ底の紙箱を組み立てると底板がセットされる設計にしたことです。
ワンタッチ底は底に糊付け加工し、折りたたんだ状態から広げると、自動的に底面が組みあがります。
こちらが通常のワンタッチ底の紙箱です。
組み立て作業が効率化できるというメリットがありますが、底に隙間ができてしまうので、お菓子をセットした場合に安定しません。
そこで食品を入れる場合には、底板と呼ばれる板紙をセットすることが多いです。
底板のメリットとは
底板を入れるとセットした食品が安定するだけでなく、底にかかる力が分散するため、底が抜けにくいというメリットもあります。
食品が紙箱に直接触れることはありませんが、万が一、ドーナツの屑がこぼれてしまったり、油じみが出てしまったりしても、底板があると外にもれにくくなります。
しかし底板と紙箱を別々にしてしまうと、個別にパーツを管理する手間が発生してしまいます。
そこで、今回ご提案したのが組み立てた際に底板が自動的に組みあがる形状です。
組み立てが簡単で底板を別に管理する必要がありません。
東都紙器が提案したパッケージが採用!
こうして設計したドーナツボックスをご提案したところ、提案内容が評価されて、採用が決定しました!
数社でのコンペで選ばれたので、喜びもひとしおです。
納品でお店に伺った時は、大行列ができていました!その時は40分待ちだったそうです。
そして、1か月しないうちに次の注文をいただきました!
この底板付きのワンタッチ箱、お客様にはメリットが大きいのですが、製造については貼加工が特殊なため、技術的なハードルがかなり高いです。
いざ組み立てた時に貼りがうまくいかないこともあり、何度も試作を繰り返しました。
かなり苦労しましたが、今までの東都紙器のノウハウが活きた事例になったと思います。
今回は持ち手を付けていませんが、もちろん付けることも可能です。
ドーナツのほか、クッキーやフィナンシェの詰め合わせにオリジナルのパッケージをお考えの方、お気軽にご相談ください!