最近では、国内の企業でもよりよい社会の実現を目指すSDGsの取り組みが加速しています。東都紙器も「環境に配慮した商品パッケージを制作したい」というご相談をいただくようになりました。
SDGsやサステナビリティをブランドコンセプトとする企業も多く、既存の商品パッケージも環境に配慮した紙質にシフトするケースも増えています。
環境に配慮した紙質というと、古紙を配合したリユースのものや、植物の繊維を原料としたもの、適切に管理された森林から伐採した木材を使用し第三者機関から認証を得たものなどがあります。
植物の繊維を原料としたバガス、パームヤシックス、ベニックス、またFSC認証についてはこちらをご覧ください。>>サステナブルな社会を目指して。商品パッケージに表示するFSCトレードマークとは?
商品パッケージとしても、環境に配慮するのはもちろん、ブランドを高めるような資材を選ぶ必要があります。
環境に配慮したエコ資材として東都紙器でご提案することが多いのが、クラフト紙です。
自然の風合いが魅力の「クラフト紙」
クラフト紙は、古紙を70%配合しており、自然の風合いがあります。
昔からある紙質ですが、最近は自然なブラウンに着色してあったり、あえて繊維を見せたりして、より風合いのあるクラフト紙が増えています。
クラフト紙は次のような特徴があります。
- 自然の風合いがあり優しい印象になる
ザラザラとした紙らしい手触りと自然の風合いで優しい印象になります。 - 傷がつきにくい
- リーズナブルな価格
古紙を配合しているため、リーズナブルな価格です。
一方で以下の点に注意する必要があります。
- 色味が濃く印刷される
古紙が入っている影響で、紙の色に影響され、印刷する色が暗く濃くなることが挙げられます。下の写真のように白い下地を印字して、その上に色をのせることで、色の再現性を高めることができます。
- 紙の色味にわずかなばらつきがある
紙の色がロットによってわずかにばらつきがあります。古紙を配合することによる影響ですが、ばらつきの度合いについては事前にご確認いただけます。
従来は化粧箱に使われることは少なかったのですが、最近では環境に配慮したコンセプトやオーガニックを表現するために採用されるようになりました。また自然志向を打ち出すためにアウトドア用品のパッケージに採用されることもあります。
東都紙器では、クラフト紙のパッケージ制作ノウハウをもとに、環境に配慮した商品コンセプトを大切にしてご提案しています。ぜひお気軽にご相談ください。