最近、お客様から「パッケージに環境配慮を考えたマークを入れてアピールできませんか?」という相談が増えています。環境に対する社会的な意識の高まりから、SDGs活動の一環としてすべての商品の箱に環境マークをつけるメーカーも存在します。
マークを商品パッケージに表示することは、SDGsに取り組む企業姿勢の訴求や商品のブランディングにもつながります。
こうした環境マークは他にもいろいろあるため、今回は紙箱に印刷することが多い環境マークをご紹介したいと思います。
FSCトレードマーク
FSCトレードマークとは、適切に管理された森林から伐採した木材を使用する商品にマークを付けることで森林を保護するためのものです。
森の動物や植物、そこで働く⼈たち、暮らす⼈たちに配慮し、将来も豊かな森を維持できるように管理しているかを国際的な厳しい基準でチェックされた製品につけることが許されています。
FSCトレードマークによって、製品が認証製品であることなどがわかります。また、認証製品に表示されるものを「FSCラベル」と呼んでいます。
FSCラベルには、FSC100%(SC認証林からの原料を100%使用している製品)、FSCミックス(FSCが認めている適格な原材料)、FSCリサイクル(回収原材料を100%使用している製品)があります。
バガスマーク
バガス(サトウキビの搾りカス)パルプを使用して作った紙であることを証明するマークです。
さとうきびは、砂糖を搾汁またはバイオマスエタノールを抽出した後、茎や葉などの大量の搾りカスが発生します。搾りカスの一部はボイラーの燃料となりますが、残りは廃棄されます。
この余った搾りカスを紙の原料であるパルプとして再利用しています。
パームヤシックス
パームヤシの実からとれるパーム油は、食用油、マーガリン、洗剤などになります。パーム油を製造した後に捨てられていたヤシカサパルプを紙原料に配合した紙であることを証明するマークです。従来は実を絞った後のヤシカサパルプで作った紙は、漂白、染色、調色を一切行わず、自然な風合いが魅力です。
ベニックス
食用色素の製造時に排出される「紅花の花びら」を紙の原料に配合した紙であることを証明するマークです。
着色・染料は使用しておらず、紅花の自然な色と風合いがあります。
カラフルウイッシュ
広島平和記念公園には、平和への願いを込めて毎年約一千万羽の折り鶴が送られてきます。
カラフルウイッシュは、平和活動の推進に役立てるために開発しこの折り鶴を紙に再生し、その認証マークを提供しています。
折り鶴の持つ色彩と紙の質感がミックスした独特の風合いが特徴です。
マークを表示することで平和を願うメッセージを発信できます。さらに「日本ユネスコ協会連盟マーク」を表示して平和推進活動への貢献を伝えることができます。
市町村のごみ分別収集を促進する識別マーク
これは環境に配慮した商品を証明する環境マークとは異なりますが、ペットボトル、燃えるゴミ、プラスチックといったごみの分別を促進するために重要なマークです。
東都紙器では商品パッケージのマーク印刷について相談を承っています。また環境に配慮した紙の提案も積極的に行っています。ぜひお気軽にお問い合わせください。