東都紙器では普段はお菓子や化粧品、医療機器の箱などを作ることが多いのですが、この季節になるとお酒やワインなど、ボトル用の箱のご依頼をいただくことがあります。
ボトルのように重いものを入れる箱の場合、注意したいのが「紙の厚み」と「底の形状」です。
紙と底の形状をどのように選べばよいのでしょうか。
重みに耐えられる紙の厚みとは?
コストを考えると紙は薄い方がよいのですが、商品の重みに耐えられなくなります。
化粧品なら紙の厚みが0.4mm~0.45mm(310g/㎡~360g/㎡)で作ることも多いのですが、大きめのボトルだと0.65mm(550g/㎡)以上が望ましいでしょう。
ただ、印刷機にかけられる紙の厚さは0.65mm(550g/㎡)位まで。それ以上の厚さであれば、紙を印刷することが難しいため、印刷された紙に薄い段ボール(E段やマイクロフルート)を貼り合わせる(合紙)という方法をとり、厚さを約1mm~2mm位まで可能にすることができます。
また厚みがある紙は、用紙の種類も少ないため、お客様が望む風合いを出しにくいというデメリットもあります。
風合いを出すなら印刷した紙に薄い段ボール(E段やマイクロフルート)を貼り合わせる(合紙)を選択することになりますが、コストがやや高くなります。
ボトルを入れても底が抜けない形状とは?
ボトルを入れる箱を製作するなら、底の形状も重要なポイントです。東都紙器では底ワンタッチ貼箱をおすすめしています。
ワンタッチ貼箱は、底面が折りたたんだ状態で糊付けされており、箱を組み立てると自動的に底部が組まれる仕組みになっています。
組み立ての作業効率が上がり、底面の強度が上がるのがメリットです。
一方でお菓子の紙箱は、ボトルの箱と同じような形状でもサック箱(キャラメル箱)を採用することが多くなっています。
なぜかというと、お菓子の場合はボトルほどの重量がなく軽いため、箱を寝かせて陳列することが多いため、底の面の見栄えが求められるからです。
でもボトル容器の場合はサック箱では写真のように底が抜けてしまいます。
ボトル容器の箱を作るには、コストバランスを考えて、厚みや強度のある紙でどれだけ機能性・デザイン性を引き出せるかがカギとなります。
東都紙器では、商品の特長や店舗での陳列方法を考慮した最適な材質・形状の箱をご提案します。ぜひ一度ご相談ください。