東都紙器ジャーナル

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東都紙器の品質を支える「貼り加工」のエキスパートを紹介します!

化粧箱の「貼り加工」とは?

化粧箱の製作工程における「貼り加工」とは、印刷加工や表面加工等が済み、箱の形状に打ち抜かれたものをグルアー(貼加工機)で折り込み、糊付け等の加工を行う箱製作の最終工程を指します。

化粧箱をキズや貼りズレ、糊もれ等の不良無く仕上げるためには、グルアー内での各セクションの細かい調整をしなければなりません。

昨年導入した新型グルアーにおいては、使える冶具や部品が多く、従来の機械よりも幅広く化粧箱のバリエーションに対応できるようになったため、その分細かく複雑な調整が必要となります。

化粧箱の貼り加工職人

東都紙器では、貼り加工に長年携わり、グルアーの操作に精通した社員がいます。貼り加工の前工程では抜き加工があり、用紙が抜型の形状通りに打ち抜かれます。この打ち抜かれた状態での製品を見ただけでどの箇所で折り込み、糊付けを設定するのか、瞬時にわかります。お客様が必要とする化粧箱を高品質で作り上げるのは職人としての腕にかかっています。

新しいグルアーを導入したことにより貼り加工の速度は上がりましたが、単に加工速度を早くするだけだとしっかりと糊がつかなくなる等の問題が発生します。全体的な流れを見て生産効率を上げ、品質を高めるのもグルアー担当者の仕事だと言えます。

グルアーによる自動検査に加え、人による二重の検品を行うことで万全の品質管理体制を整えています。

また、新しいグルアーの導入に伴い、品質管理体制も大幅に見直しました。グルアーによる自動検査に加え、人による二重の検品を行うことで万全の品質管理体制を整えています。検品担当者は長年の経験から機械で発生しがちなミスを熟知しています。化粧箱ひとつひとつのほんの小さなキズ、糊付けのわずかなズレも見逃すことはありません。

弊社の品質を支える貼り加工担当の伊藤夫婦にインタビュー

今回は貼り加工を担当し東都紙器の品質を支える伊藤夫妻をご紹介します。

お二人は東都紙器に入社してから結婚し、ふたりのお子さんを育てながら夫婦揃って勤続40年超えとなりました!

今回は伊藤夫妻に入社した当時の仕事の様子や新機種導入での取り組みについて聞きました。

――お二人はどちらの出身ですか。

伊藤(夫):ふたりとも新潟県糸魚川市の出身です。中学も同じでしたが、私の方が年下なので東都紙器に入社するまでお互いを知りませんでした。

――入社して最初の仕事は何ですか。

伊藤(夫):最初の頃はにムシリ(抜き加工を行った後に製品をムシリ取る作業)を担当し、その後、昭和51年にグルアーが導入されて貼り加工をまかされるようになりました。

伊藤(妻):私は入社した当初は包装をやっていました。その後に貼り加工をまかされるようになりました。

――入社してから寮に入ったんですよね。中学を卒業してすぐに上京して心細くなかったですか。

伊藤(夫):当時は会社の隣に寮があって、先代の社長の奥さんがまかないを作ってくれていました。寮では同じ年代の人が多かったので楽しかったですね。

伊藤(妻):私は最初のころは心細くて・・・。毎晩布団の中で泣いていました(笑)。

――お子さんを育てながらの共働きは大変だったのではないですか。

伊藤(妻):大変でした。勤務中は先代の社長が保育園の送り迎えをしてくれて何とか乗り切ることができましたね。

――新しいグルアーの使い勝手はどうですか。

伊藤(夫):加工する過程でキズが出なくなったのが大きいですね。 今まではどこでキズがあるか原因を突き止めるのに時間がかかっていました。新機種ではキズそのものが発生しなくなったため、品質が向上しました。

伊藤(妻):糊付け状態を自動検査するところがすばらしいです。今までは糊付け検査を目視により行っていましたので、検査にはかなり神経を使っていました。その為これまではだいぶ目を酷使していましたが、新しいグルアーの導入によって今では目の負担も軽くなりました。

――今後挑戦してみたいことはありますか。

伊藤(夫):せっかく新しい機械が入ったので今までできなかった形状の化粧箱にもどんどん挑戦していきたいですね。高品質の紙箱を製造するために今までに積み重ねた経験からくる感覚を大事にしていますが、それ以上にデータを蓄積し、分析することは大切だと思っています。そのため新しいグルアー導入と同じ時期に導入したタブレットを使って進捗状況をリアルタイムで報告し、キズや不良品が出た時の様子を動画にとるようにしています。こうしたデータを蓄積して、品質向上のために活用していきたいです。

ライフスタイルが変化する中で長く勤めてくれる社員には本当に感謝しています。
これからも東都紙器をよろしくお願いします。

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